LS塾第2期第1回において 増田啓介氏の講義が行われました。


【開催情報等】

1.日程:2018年6月6日(水)19:00~

2.議題:「住宅とホテル」

3.講師:増田敬介(三井不動産株式会社ホテル・リゾート本部)


4.講義の内容


 

3,000万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯を超富裕層(UHNWI)と定義する。
マルチハビテーション(複数の居住空間を行き来しながら生活するライフスタイル)を選択する超富裕層の実像を、三井不動産が携わるリゾートホテルの顧客を通して見つめた。

世界の超富裕層に選ばれるリゾート施設の持つ最大の魅力は、「ここだけ、あなただけ」のローカルカルチャーの体験プログラムである。伊勢神宮の参拝や現地の喫茶店での食事など、気に入ったもの、その場所ならではのユニークなレジャーには桁違いの価値を見出していただく事ができる。不便だが自然豊かな立地において、Less than 50(50室以下)でのスモールラグジュアリーホテルを、開発地のReforest(森林再生)を実現しながら開発していくという三井不動産の方針と、アマン社の思想が合致した伊勢志摩のAMANEMUでは、その土地ならではの体験や地域の人々との交流などのライフスタイルを彼らに提供する。

私にとってホテルとは、住宅から日常性を取り除いたものであり、ラグジュアリーな住宅ほどホテルに近付く。発想を転換すると、住宅とはホテルに日常性を加えたものである。
もはや、超富裕層にとって、ホテルと住宅の間にボーダーは無い。

 


5.受講生からの感想


普段触れる事の無い超富裕層の想像を超えたお金の使い方(=価値観)を垣間見る事ができた。それは、自分には到底真似できない方法である一方、その土地に定住する人にとっては拍子抜けする程当たり前の事に対するものであったりもした。その対極さに超富裕層ビジネスの可能性を感じた。


6.塾長からの感想


無数の困難な課題を乗り超えてこられたであろうご苦労を露ほども感じさせない、意気に溢れる方だった。理路整然とした構成にもお人柄が表れて感じられた。



2018年06月06日